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ONTARIO OUTDOOR ADVENTURES |
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![]() ![]() WINTER 2004 Backyard |
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| 冬の季節に順応する 針葉樹の木々に松かさがどっさりと実り、その重さで枝がしなるような年は、雪が多く厳しい冬の兆候だと言われています。こうした松やスプルース(トウヒ)などの針葉樹の実を主要な食料としているのがアカリス達です。彼らが長く厳しい冬を乗り越えられるのも、どっさり実る松かさのお陰です。夏から秋にかけてアカリス達がせっせと動き回り、松かさを集めているのを良く見かけます。集めた松かさは倒木やコケの下、地中に埋め、「ミデン」と呼ぶ餌の貯蔵庫をあちこちに作ります。 アカリス達は冬の間も元気に動き回り、彼らの話し声は森に響き渡り雪で静まり返ったトレイルを賑やかにしてくれます。アカリスの他、冬の間もトレイルに顔を出す小動物に臆病なディアーマウスがいます。雪に覆われた木の回りを良く見ると、彼らの住家と餌の貯蔵庫の間に小さな彼らの足跡が無数に見られます。ユキウサギ達も厳しい冬を乗り越える驚くべき技を身に付けています。それは深い雪でも埋りにくい大きな後ろ足を持っている事と、冬には真っ白な冬毛に覆われカモフラージュする事です。雪上には彼らの足跡があちこちにあるのに、彼らの姿はなかなか見つける事は出来ません。 今回の「バックヤード」ではこうした小動物達とグラウス2種を取り上げています。アルゴンキンの厳しい冬を乗り越える為、彼らが身に付けた適応力と彼らが他の動植物達とどの様に関連しているかを紹介しています。 冬至が近い中この原稿を執筆していますが、日が短くなるに連れてクロスカントリースキーやスノーシューハイクなど冬のスポーツに心がはずみます。これから冬の月日が経つに連れ、体が冬の季節に適応していくのを感じます。単に肉体がウィンタースポーツに慣れるばかりではなく、寒い環境にも体が順応していくのです。冬の気候に順応する事で寒い野外でも快適に過ごす事が出来、冬の美しさを再発見する余裕が生まれます。 冬の静寂感を楽しみ、肌で気温を感じ取り、雪壁や風雪の作った造型に感動し、空を見て明日の天気を予想したり、家族で雪だるまを作ったりするのです。 カナダの厳しい冬に適応し乗り越える力を実に付けたアルゴンキン の動物達の様に、冬の季節を私達の先生に迎えてみてはどうでしょうか? 寒い季節の野外でも快適に過ごせる適応力を身に付け、私達を取り巻く自然の不思議さをより深く探究出来るかも知れません。 2004年が皆様と皆様のご家族にとって最高の年となるよう、自然世界へのガイドである私達、オンタリオアウトドアアドベンチャーズがお祈りしています。 |
ホリー ブレフゲン 両親の影響で幼い時から自然に親しむ。85年、スキーテレマーク社設立。オンタリオ・アウトドアー・アドベンチャーズ代表取締役。 1児の母でもある。 |
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| 厳しい冬を乗り越えるアルゴンキンのグラウス達 グレイジェイと並び長く厳しいアルゴンキンの冬に適応した留鳥に、ライチョウの仲間であるスプルースグラウスとラフトグラウスの2種類が存在しています。食料が極端に少なくなる冬、グレイジェイはそれまで貯蔵した食料を食べて飢えをしのぎますが、グラウス達は針葉樹の葉やメープルの芽を食べて飢えをしのぎます。また、冬になると足に多くの毛が生えスノーシュー(カンジキ)の役目を果たします。冬の間多くの鳥達が南国へ渡って行く中、雪に覆われた森で彼らに出会う度にその適応力とたくましさに感服させられます。 スプルースグラウス Spruce Grouse キジ科 (ハリモミライチョウ) スプルース(トウヒ)の森に棲息している事からその名が付いたスプルースグラウスは、グレイジェイ同様本来もっと北の高緯度地方に棲息する種です。アルゴンキンが台地になっている事から、比較的南部に当たるこの地でも通年見られる事から、バードウォッチャーの中でも人気の高い種の一つです。 スプルースの松葉を餌にする為、「スプルースボグ」と呼ぶ湿原林で地面の松葉をついばむ姿に出会いますが、あまり動かず体色がカモフラージュになっているので夏〜秋に見つけるのは大変です。日本のライチョウの様に真っ白な冬羽にはなりません。一旦見つけると驚く程人に馴れているので、かなり近くで観察する事が可能です。英語で「Foolish Hen・バカドリ」というあだ名がある位で日本のアホウドリを思わせます。 ラフトグラウス Ruffed Grouse キジ科 (エリマキライチョウ) 北海道に棲息するエゾライチョウと同属で、アルゴンキンではメープルの森に棲息しています。首の回りが毛羽立ちエリマキをしている様に見える事からエリマキライチョウの和名があります。アルゴンキンの森をハイキングしていると、バタバターと音を立てて飛び立つのがこのグラウスです。南部に多くアルゴンキンでは前述のスプルースグラウスより頻繁に見かけます。春から初夏には、羽を叩いて音を立てる「ドラミング」と呼ぶ求愛行動をします。静まり返った森に、彼ら太鼓の音が響き渡るのを聞くと何か神秘的な印象を受けます。 |
![]() スプルースグラウス
ラフトグラウス |
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雪に閉ざされたアルゴンキンで活動する小動物達 雪に覆われ、長く厳しいアルゴンキンの森では野生動物などお目にかかれないと思われがちです。しかしながら、天気の良い日スノーシューやXCスキーでハイキングコースを回ってみると、雪の上に多くの足跡や痕跡を見つける事が出来、厳しい冬でもいかに多くの野生動物達が森の中で生活しているかを伺う事が出来ます。今回は雪に覆われたアルゴンキンの森で出会えるこうした小動物達をご紹介します。 レッドスクオレル Red Squirrel リス科(アカリス) 夏〜秋にアルゴンキンを訪れると必ず出会えるのがこのアカリスですが、冬の間も貯蔵した食料を取りに行く為雪上や木の上を活発に動き回ります。「チップマンク」と呼ぶ同じリス科のシマリスも夏〜秋には良く出会えますが、こちらは冬になると地中の巣で冬眠に近い行動をする為、冬の間はほとんどその姿を見掛ける事はありません。 同じリス科でもこうした行動の違いがあるのは驚きです。英語でもシマリスを「チップマンク(Chipmunk)」と呼び、アカリスなどの「リス(Squirrel)」とは区別しています。巣もキツツキの開けた木の穴などを利用しチップマンクとは大きく異なる習性です。 彼らの冬の食料は夏〜秋にせっせと貯えたスプルースなどの松の実です。松林のキャンプサイトやハイキングコースに居ると、上から松坊くりの爆弾が落ちてくるのは彼らの仕業です。こうして落とし集めた実は縄張り内の倒木やコケの下、地中に埋めて保存します。早春になると山の様に積もった松かさを発見する事があり、彼らの食慾には驚かされます。 食料は松の実ばかりでなく、きのこや木の実、野鳥の卵、時には雛を襲う事もあり、早春にはメープルの甘い樹液をなめる事も知られています。 ディアーマウス Deer Mouse キヌゲネズミ科(シロアシネズミ) 英名を直訳すると「シカネズミ」となり、あの大きなシカとどんな関係があるのか不思議な気がしますが、茶色の体に白いお腹と足を見ると、シカと同じ配色である事に気づきます。和名も「シロアシネズミ」となっています。日本には存在しない種ですが、キヌゲネズミ科なので、「ハムスター」の仲間だと知るとより身近に感じるかも知れません。寿命が8年と長い事もありラット同様実験動物として多用され、私達ヒトの生活に大きく貢献している事も知ると親近感が感謝の気持ちに変わります。アルゴンキンでは他どんな野生動物よりも数が多く、イタチ類や猛禽類などの主要な餌となっています。特に、極端に食料の少なくなる冬の間はこうした野生動物達が生存出来るのも彼らのお陰であると言っても過言ではありません。 アカリスよりも数が多いのにその姿を見る事がないのは、10cm足らずの小さな体である事と完全な「夜行性」である事が理由です。夏の間でも完全に日が暮れ僕達がテントに入る頃キャンプサイトに現れ、小さな食べ粕を探しあちこちで動き回るのを感じますが、暗いためその姿はハッキリ分かりません。ところが冬の間は雪上に多くの足跡が残されるので、夏よりも冬の方が彼らの存在感が分かる程です。彼らの巣は倒木の下や土の中ですが、アカリス同様冬眠する事は無く、集めた食料を取りに雪上を活発に動き回ります。 スノーシューヘアー Snowshoe Hare ウサギ科(ユキウサギ) 「ウサギ」というと英語では「Rabbit・ラビット」と思われがちですが、習性の違いで「Hare・ヘアー」という英語を使い分類しています。ヘアーの生まれたばかりの子供は目も開き体毛もありますが、ラビットの子供は裸体で目は閉じています。アルゴンキンで見られるスノーシューヘアーはその名前の示す通り後ろ足が非常に大きく、深い雪上でも浮力がありスノーシュー(カンジキ)の役目を果たします。和名も「ユキウサギ」といい日本のノウサギと同じ仲間です。ユキウサギの種類は皆、夏毛から真っ白な冬毛に変化し、耳の先端が黒く残るのが特徴です。足跡が大きく、雪上で先ず気づくのが彼らの足跡です。ウサギの類は皆そうですが、後ろ足が長く大きい為、歩行時後足が前足の先に出ます。ですから雪上に残された足跡も直ぐにウサギの物だと分かり、アニマルトラッキングの手始めには最適です。 ウィンターネイチャーツアーに参加すると、スノーシューやクロスカントリースキーをしながらこうした厳しい冬を乗り越えているアルゴンキンの小動物達の世界を知る事が出来ます。 |
![]() 雪上に残された多くの足跡 ![]() アカリス ![]() ディアーマウス ![]() ユキウサギ |
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| Editor: Katsu Sakuma Special thanks : Ministry of Natural Resources, The Friends of Algonquin Park , Ontario Parks Photo credit: Michael Runtz, Katsu Sakuma References: "Birds of Alqonquin Provincial Park" by The Friends of Algonquin Park, "Spruce Bog Board Walk" by The Friends of Algonquin Park, |
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