ONTARIO OUTDOOR ADVENTURES

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WINTER 200
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Backyard

素晴らしい雪国オンタリオ州
私達の広大な森や湿原、草原はこの季節ふわふわした真っ白な雪の毛布に包まれています。
針葉樹にどっさりと積もった雪はまるでお城のようです。葉っぱの落ちた木々の枝は溜まった雪でドレープの様で優雅です。雪の上に残されたシカ、うさぎ、キタキツネ、リスや雷鳥達の足跡が彼らの生活を伺わせます。好奇心が高まり、耳をそっと澄ませると森の静かなささやきが聞こえ、自然の営みを感じる事ができます。この平和で静かな休息の時間が私の心に清澄と、和らぎを与えてくれます。
私は冬が大好きです。雪遊びには一つの情熱を感じます。スノースーツに身を固め、スキー、スケート、スノーシューを履くと、子供の頃に戻った様な興奮を覚え、アウトドアーへと私を駆り立てます。
森でのクロスカントリースキーツーリングを楽しんだり、雪の上に残された動物達の足跡を観察したり、ビバー池に作った自然のスケートリンクでアイスホッケーをしたり、雪だるまや雪の砦を作ったりして遊ぶ事が、ここオンタリオ州の冬を特別で楽しい場所にしているのです。
皆様をこうした真の伝統的なカナダの生活にご招待いたします。新鮮で引き締まった空気、新しいトレイル、シジュウカラ達のさえずり、メープルシロップ作り、心地よい暖炉の回りでリラックスしながらの食事などを私達と分かちあいましょう。
こうしたアクティビティーは2月〜3月末まで開催している「ウィンターネイチャーツアー」で体験する事が出来ます。このツアーは特にメープルシロップ農家であるアンとビル・ビーティーの敷地内でメープルシロップ作りの風習を体験する事が出来ます。ツアー中の宿泊はトロントから車で約2時間半の所に位
置する、ハリバートンの湖畔にある心地よいログキャビンに滞在します。
このツアーで体験するスノーシューとクロスカントリースキーの簡単な紹介をこの後掲載しましたのでご覧下さい。また、ツアーに関するご質問や特別なリクエスト等ございましたら是非ともメールを御寄せ下さい。
この一年が皆様にとってす晴らしい年になる様願っております。




ホリー ブレフゲン
両親の影響で幼い時から自然に親しむ。85年、スキーテレマーク社設立。オンタリオ・アウトドアー・アドベンチャーズ代表取締役。
1児の母でもある。
Illustration:Akemi Nishimura

XCスキーの楽しみ
クロスカントリースキー(XC)は雪上を移動する為の道具であると同時に、雪の美しさや神秘さを発見させてくれる機会も与えてくれます。スキーを履く事で雪に覆われた自然の中を簡単にしかも音を立てる事無く優雅に探索でき、都会の雑踏とプレッシャーから開放してくます。

XCスキーを楽しむには、先ず心地よいしっかりした服装が重要です。レイヤードと呼ぶ重ね着をする事で、体温を調節する事が可能です。吸湿、即乾性が高い軽量の化繊アンダーウェアーの上に保温性の高い化繊のフリースセターなどを着込み、その上にアウターとして風の通さない素材のジャケットを重ねます。
体温のヒートロスを防ぐ為頭をすっぽり被せる毛糸やフリースの帽子も必携です。足元はシルクか化繊の薄いソックスの上ウールなど保温性の高いものを重ねると良いでしょう。 ブーツはあまりきつくないゆったりしたサイズを選びます。スキーのビンディングに合ったブーツを選ぶ事も御忘れ無く。スキーとストックのサイズは基本的には身長により決まりますが、レベルと場所によっても変ります。先ずは平らな場所でスキーを履いたり、脱いだりしスキーに慣れましょう。その後は実際ストックを使いながらゆっくりと歩き、歩幅の間隔とバランスに慣れて下さい。

先ずは、平らで踏み固められた雪上を選び、歩くリズムでスキーを交互に引き摺りながら前に出す様にします。体重移動をうまく利用しこの動作を連続していくうちに、ゆっくりした引き摺りからスピードがつき滑る感覚がつかめるはずです。前足が前方に滑り出すと同時に反対のストックと後ろ足でキックし勢いをつけます。すると今度は後ろ足が前に滑り出し次の動作のきっかけとなります
この連続した一連のテクニックをダイアゴナルストライドと呼び、平地を滑走するXCスキーの基本的なテクニックになっています。練習を重ね無理ないフォームが出来あがると、力を入れずとも軽快でスムーズな滑走が楽しめます。

XCスキーのテンポや、ダイアゴナルストライドのテクニックを使うかは夫々スキーヤーの技量、場所、雪質やワックスなどのコンディションにより変ります。また、ツーリングや登坂をする様々なテクニックをマスターする事も雪上を移動するXCスキーを楽しむ上では必要です。

Photo credit:OTCA

スノーシューイングの楽しみ
スノーシューと呼ばれるカンジキを履いて、雪に覆われたハイキングコースなどを歩くのがスノーシューイングと呼ばれるスポーツです。大きさも幅20cm程で長さも50〜60cm位なので、XCスキーに比べると小さく軽いので歩き易いのが特徴です。
何と言っても特別な技術も要らず履いたその日から雪の世界を楽しめる簡便さは大きな魅力です。スキーの様に滑る事は出来ませんが、クランポンと呼ばれるアイゼンが裏側に着き、それが雪面やアイスバーン食いついてくれるので、登る事も可能です。素材もプラスチックの一体成形のものや、アルミフレームにプラスチックのデッキを張り付けた
物が主流なので重量も軽く、深い雪でも潜る事無く充分な浮力を確保してくれます。着脱もスノーブーツをストラップでビンディングに縛り付けるだけなので簡単で、特別なブーツも要らないのも大きな利点です。
一度雪に覆われると普段散歩していた近くの公園や、ハイキングコースなどはなかなか歩く機会がありません。そんな時スノーシューを履く事で自由自在に雪の上を歩き回れる開放感は格別です。雪に覆われると普段見慣れた景色でも新たな発見があり、新しい世界を気づかせてくれるのもスノーシューイングの大きな楽しさです。バードウォッチングはもとより、雪面に残された動物達の足跡を探すアニマルトラッキングをすると、冬でも活発に動き回っている動物達の様子が伺えます。
服装はXCスキー同様、体温を調節出来るレイヤードが基本です。想像以上に汗をかきますので吸湿、即乾性が高い軽量の化繊アンダーウェアーとフリースセーターの組み合わせが御勧めです。頭をすっぽり被せる帽子も忘れずに。
特に専用のブーツは必要ありませんが、足元は常にドライに保つ事が大切です。ショートブーツの場合スパッツなどを使うと雪が入りません。登りや下りが多いコースは上体が不安定になり易いので、長さを調節出来るストックを併用すると体が安定します。また、雪の下の地形を探るのにもストックがあると便利です。
スノーシューイングで特に注意しなければならない事は、雪の上なら何処でも行けてしまうので、入る場所に気をつける事です。雪に覆われ下の地形が分からなくなるので不慣れな場所は要注意。地理に詳しいガイドに同行するか、ハイキングコースなど定められたコースを使うのが安全です。

こだわりのメープルシロップ作り
ハリバートンのドラグレイク湖畔で、20数年間品質にこだわりメープルシロップを生産しているビーティーズ・シュガーブッシュを取材した。
ハリバートンの町からさらに北西に十数キロ走り、ビーティーズ・シュガーブッシュの入り口に差し掛かかった。すると何と大きな雌シカが2頭道路の真ん中を横断していった。この辺りはアルゴンキン公園の南端に隣接し動植物の宝庫でもあるのだ。
入り口を入ると回りは既にメープルの森で、木にはブリキのバケツガあちこちにかかり、シロップ作りの最盛期である事が伺えた。屋根の煙突から蒸気を盛んに上げている小さな小屋が目に留まった。間もなく中からビーティーズのビルとアンが出迎えてくれた。この小屋がシロップ作りの中心であるシュガーハウスだったのだ。
早速2人に連れられ、メープルの樹液がシロップになるまでを残雪のシュガーブッシュを歩きながら説明してもらった。ビルによるとメープルシロップの出
来る条件は2つ。
1つは糖分を多く含んだシュガーメープルの森が広大にある事、もう一つは2月〜3月の時期に昼間と夜の温度差が0度を挟んで5度以上ある事だそうである。成るほど、こうした条件が揃うのは世界広しといえカナダを中心とした北米大陸北東部に限られている。直径40cm位の木を見つけるとビルが手に持っていたドリルで木に穴を開け始めた。深さ3cm位の穴が開いたかと思うと中から泉の様に無色透明のサラサラした樹液が流れ出した。次に「スパウト」と呼ぶ鉄製の口を穴にハンマーで叩き込み、アンが口の先に付いたフックにブリキのバケツをぶら下げた。するとポタン、ポタンとバケツの底を叩く音が森に響き渡った。ビーティーズでは木と木のスパウトをビニールチューブでつなぎ、シュガーハウスに樹液を集中して送り込むパイプライン方式を主流にしているが、バケツを使い昔乍らの方式で樹液の採取もまだ続けている。確かに数多い木を1本1本回ってバケツを回収するのは重労働である。シュガーハウスに集まった樹液は少しずつ薪ストーブの上に置かれた「エバポレーター」と呼ばれる細長い浅底の煮沸器に入れられシロップになるまで煮詰められる。樹液に含まれる糖分は僅か3%で、30リットルの樹液からは1リットルしかシロップが出来ないそうである。広大なメープルの森が必要な訳である。薪ストーブの火加減も重要で、目を 離せず徹夜の作業になる事もしばしばだという。エバポレーターの隅には蛇口があり、これを捻ると飴色の甘い香りのメープルシロップが流れ出した。出来たシロップは色と味によりそのまま食するグレード1と料理用のグレード2に別けられる。グレード1は色によりさらに3通りのグレードに別けられる。
ビーティーズはハリバートンでも唯一カナダ政府の認可を受ける程の品質の高いメープルを生産している。その秘密はと聞いた所、「何にでも納得の行くまでこだわる事」とアンが答えた。グレード分けの作業は勿論、瓶詰め作業や、器材の清掃など細かな点に気を抜かない事やバケツ方式や蒔ストーブなど伝統的な手法をまだ残している所も彼らの「こだわり」を感じた。

ビル&アン ビーティー プロフィール
定年後、トロントでの都会生活を逃れそれまで避暑で来ていたドラグレイク湖畔のコテージに移住。それまで趣味だったメープルシロップの生産を本格派し、現在ではハリバートンで唯一のカナダ政府認定のメープル生産者となっている。ビルは講道館の柔道2段で大の日本びいきでもある。

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