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ONTARIO OUTDOOR ADVENTURES |
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| 夏の思い出 夏のバケーションが楽しみな季節となりました。この時期、気がつくと過去の日記を取り出して昨夏の思い出を読み返してしまいます。鉛筆で書き綴った日々の記録が、特別な場所、特別な時間を思い起こさせ、私と私の家族が毎年恒例にしている、カヌーとポーテージによるウィルダネスの旅のくつろいだ思い出を色鮮やかに蘇らせます。天候、地形、体力的な試練や苦難を記した一節、ユーモアたっぷりのコメント、そしてお粗末ながらもページいっぱいに広がる、キャンプファイアーや動植物を描いたスケッチ。喜びに溢れた日々の思い出に感謝の気持ちでいっぱいになります。いくつかを抜粋してご紹介いたしましょう。 7月13日、イザベラからサイレントレイクへ。 早起きをして、息子のデイビッドと朝食の前にフィッシングに出かける。湖面は静かでカヌーを操るのも簡単だ。何匹かを逃すが、コクチバスを釣りあげる。水から上げられた魚はぴちぴちと跳ね回り、ルアーから簡単にはずれる。デイビッドが魚を逃してばかりいるので、釣竿を点検し、ジョン・ウイリアムズのスプーンを最近買ったばかりのジョイント・ラパラのルアーと交換する。湖畔を進んでいると、デイビッドが水中に沈んだビーバーのログハウスめがけてきれいにキャストし、どんぴしゃり、釣り糸は見事に当たり、竿が小刻みに揺れながらしなり、リールが狂ったようにうなりだした!デイビッドはリールと格闘し、私は巧みにカヌーのバランスを取りながら網を掴み、ついに水面へ現れた魚を見ると、重さ4キロは余裕のオオクチバスである!デイビッドは鉤のない釣り針をペンチでやさしく取り除き、バスをリリースした。バスは元気に水中へ消えていった。疑問に思うこともなく「キャッチ&リリース」が行える私の息子を、私は誇りに思う。 多くのフィッシング愛好家が「キャッチ&リリース」を実行していますが、オンタリオ州天然資源省が定めた規則に従い、魚たちを次代へと守り残すことはフィッシングをスポーツとして楽しむ私たちにとって大切なことです。州内のすべての湖と河川には、それぞれ必要なライセンスと解禁日、解禁場所が定められており、1日に釣ってもよい魚の種類、数、大きさが指定されています。次項の魚特集をご覧ください。 私たち家族のカヌートリップは、大切な伝統であり、気力を取り戻す時間であり、探検とシンプルな生活を楽しむひとときでもあります。私たちの息子、デイビッドは数多くの喜びを私たちに与えてくれましたが、魚に学び、カヌーの下に広がる世界を理解したことは、彼にまったく新しい心の広さを持たせてくれたようです。スティーブと私はいつも旅人でしたが、今、デイビッドが新しい扉を開いたことにより、それほど遠くに行かずともここオンタリオで、淡水の世界とそこに隠された秘密を探れる機会を与えてくれました。 あなたも一緒にその神秘を探ってみませんか? |
ホリー ブレフゲン 両親の影響で幼い時から自然に親しむ。85年、スキーテレマーク社設立。オンタリオ・アウトドアー・アドベンチャーズ代表取締役。 1児の母でもある。 |
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| オンタリオ州フィッシング事情 先住民の言葉で「水の都」を意味するオンタリオ。州内には40万もの湖や河川が広がり、世界の淡水の15%がここにあるほどだ。そしてオンタリオ州が淡水魚フィッシングのメッカとして、世界中のフィッシング愛好家を呼び寄せるのもうなずける。水のあるところには必ずといってよいほどフィッシングロッジがあり、専用ボートや水上飛行機など施設も充実。また知識と経験の豊かなガイドも頼もしい限りだ。 オンタリオ州内のフィッシングにはライセンスが必要であり、釣ってよい魚の種類や数、期間にも規制があるから、初心者や時間に限りのある短期滞在者は専門ガイドを頼むほうが確実である。アタリがありそうな場所にはガイドが案内してくれるから、コツさえつかんでしまえば大物もねらえる? アルゴンキン公園の釣り 地形的、地質的な理由により、最小限の栄養分しかないアルゴンキン公園内の湖には、そこに棲む魚の種類も数も限られている。レイクトラウト、ブルックトラウトのほか、北東部にウォールアイ、マスケランジ、そして公園内を走る唯一の道路、60号線沿いの湖には人の手によって持ち込まれたコクチバスが棲息する程度だ。公園内のほぼ全域にみられる上記2種類のトラウトも、過酷で変化に敏感な環境下にあるため、フィッシングにもさまざまな規制が敷かれ保護されている。 フィッシングライセンス アルゴンキン公園内に限らず、オンタリオ州で釣りをする際に必要なのがフィッシングライセンスだ。ライセンスはアングラー(釣りをする人)の人口と釣りをする期間をコントロールすることにより、魚を保護するもので、居住者と非居住者、またスポーツフィッシングとコンサベーションフィッシングに区別される。期間も3年間有効のものから、1日のみのものまで目的に合わせて選ぶことができる。旅行者に最適なのは非居住者用の7日間、または1日間ライセンスで料金は15-37カナダドルとなる。 キャッチ&リリース 日本でもすでにおなじみになった「キャッチ&リリース」のコンセプト、つまり捕まえた魚をもといた水へ返すことだ。天然資源省が発行する規定にそってキャッチ&リリースを実行する必要があるが、それ以上に、魚を守ることによってフィッシングというスポーツを将来に繋げていこうという、アングラーたちの願いが反映されている。 キャッチ&リリースで大切なのはいかに魚を傷つけずに放すことができるかだ。鉤のある釣り針を使わない、釣り針を取り除く際に、引き抜いて魚を傷つけることを避けペンチで針を切り取る、魚をなるべく水中に保つ、むやみやたらに触らないなど、魚にやさしい接し方を心がけよう。 スロットリミット スロットリミットというのは、釣り上げてよい魚のサイズを制限するもので、生殖能力を備えた成魚を保護するために規定されている。レイクトラウトの場合、口先から尾びれのV型に切れ込んだ部分までの長さが40-55センチの場合、リリースすることが義務付けられている。 また基本的に1日のうちに釣り上げてよいトラウトの数は5匹までで、そのうちレイクトラウトは2匹まで。コンサベーションライセンスの場合、釣ってもよいレイクトラウトは1匹のみとなる。これらはあくまで基本であり、湖や時期によってさらに制限されたり、禁漁となったりするので、天然資源省、あるいは専門ガイドに常に確認して欲しい。 生餌の使用制限 魚を守ることと同様に大切なのが、その棲息地を守ることだ。ところがアングラーたちの使用する生餌が不注意により、魚の生活環境を脅かしている。生餌に使用する小魚やカエル、ザリガニなどが湖に放置されると、トラウトの稚魚を襲うだけでなく、繁殖して微妙なアルゴンキン公園の生態系を壊すことになる。生餌の使用は公園内では禁止、または制限されているので注意が必要だ。 |
オンタリオでは子供の時から釣りが遊びの一つ ![]() リリースする場合はなるべく魚を傷つけない配慮が必要 ![]() 大きくてもスロットリミット制のある湖ではリリースの必要がある ![]() オンタリオ州のフィッシングに関するレギュレーションが約100ページに渡りこの冊子に記されている |
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| オンタリオ州の魚 オンタリオ州に生息する淡水魚は150種類にのぼり、そのうち約40種がゲームフィッシュとして規制の対象となっている。代表的なものを以下にあげてみよう。 オオクチバス(Largemouth Bass) 6月下旬から12月下旬まで解禁 水温が25度以上になる暖かい浅瀬を好むオオクチバスは、水草の生茂る沼や池によくみられ、南オンタリオに広範囲に渡って生息している。大きさは25-55センチで、スイレンの葉や倒木の下、木立や桟橋の陰がポイント。日本では通称ブラックバスとして知られている。 コクチバス(Smallmouth Bass) 6月下旬から12月下旬まで解禁 オオクチバスよりも低温の水域(21度前後)を好むコクチバスは、岩岸で深く、水の澄んだ植生の少ない湖にみられる。トラウトが棲める環境でありながら、トラウトには水温が高すぎる湖で、岩や砂、砂利が多い所がポイントだ。南から北オンタリオにかけて、セントローレンス川、ニピシン湖などに生息する。大きさは25-50センチ。 ウォールアイ(Walleye) 通年解禁 スズキの種類で、25-85センチになる黄金色の身体が人気の魚。その美味な白身も評価が高い。オンタリオ全域に生息するが、15-21度の水温を好み、特に北オンタリオに多数みられる。岩岸の透き通った湖から、倒木や土砂の積もったにごった水までこだわらないが、水草の繁る湖がポイントだ。シーズンは春と秋で、明るいところが苦手なため、曇った日や夜間に釣れることが多い。 ノーザンパイク(Northern Pike) 通年解禁 カマスの種類で大きさが45-100センチになり、15度前後の水域を好む魚。生息地はオンタリオ全域に渡るが、気温が下がると深水にもぐってしまうためシーズンは春と夏。北オンタリオでは年間を通じて浅瀬でみられる。アイスフィッシングも可能。 マスケランジ(Muskellunge) 6月初旬から12月中旬まで解禁 カマスの種類でマスキーの愛称で知られる幻の魚。世界の淡水湖の1%にしか生息しないが、北オンタリオ西部、スーセントマリーでみられる。71-137センチの大型魚で、フィッシング愛好家の間では最高の勲章だ。夏のポイントは水温25度前後の、水草の密生する河川や中州などで、秋には浅瀬に移動してくる。強健で剃刀のような歯を持つため、取扱いには注意が必要だ。 ブルックトラウト(Brook Trout) 6月初旬から9月下旬までと12月解禁 オンタリオ全域の汚れていない河川や小さな湖、スーペリア湖などでみられる。水温がその生息地を決め、温度が一年中20度以下の水域にしかいない。急流の間にある低温の静かな淵や水の澄んだ湖の、木立、倒木、岩の陰がポイント。大きさは15-40センチで約5年が寿命だ。日本ではカワマスとも呼ばれる。 レイクトラウト(Lake Trout) 6月初旬から9月下旬までと12月解禁 イワナの一種でオンタリオ湖、ヒューロン湖、スーペリア湖など、深く低温の湖に生息する。10度前後の水温を好み、雪融け水が流れ込む春先以外は15メートル以上の深水にもぐってしまう。アイスフィッシングも可能。大きさは30-80センチだが20年以上生きるものもあり、巨大になる。 |
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| 森林破壊の教訓から生まれたアルゴンキン州立公園
アルゴンキンは州立公園に制定されてからも、自然保護と同時に野外レクリエーションや、林業などの商業的利用も続けられ「多目的公園」として成功しています。今回はアルゴンキン公園がどの様な経緯で公園に指定され、どのような理念で利用されているかをご紹介します。 森林資源を枯渇させない為に制定された州立公園 アルゴンキン公園に広がる広大なメープルや松の森は「原始林」であると思われがちですが、実は公園に指定された1893年当時、公園一帯のホワイトパインと呼ばれる白松のほとんどが伐採されていました。そして、木こり達の焚き火が山火事となり、多くのエリアが焼け野原と化していたのです。1800年代初頭、英国の需要を充たすためこの地に入り白松の伐採を始めたパイオニア達は、豊富な森林資源は無限であると大喜びしていましたが、実に70〜80年という人間の1世代の内に広大なエリアが焼け野原と化してしまった事は彼らにとっても大きな驚きでした。そこで1893年にこの地域の重要な資源である森林の保護と水源の確保、野生動物の保護を目的にカナダで最初の州立公園に指定されたのです。 公園に指定された後も、当時カナダにとって主要な産業であった林業は管理の下続けられ、材木運搬用の列車も1895年に開通しました。20分に1本という北米一の頻繁な列車だった事は驚きです。1936年国道60号線が公園内に開通する40年間は材木運搬と主要な交通手段となっていました。 自然保護運動の高まり 国道が開通しより多くの人々がレクリエーションの場としてアルゴンキンに押し寄せると、公園内での伐採に反対する世論が強まってきました。60〜70年代には自然回帰志向とも重なり、対立はピークに達し、より包括的な公園の保護利用策が必要となってきたのです。そこで、州政府はアルゴンキンに関わる全てのグループから代表者を集め、公園アドバイザリー委員会を設置し全てのグループが受け入れられる利用策を話し合わせたのです。林業の経済的効果、公園来場者の意見、歴史的価値のあるエリアや生物学的に意義のあるエリアなどの約40種に渡るリサーチと研究が公園アドバイザリー委員会の指示の元行われ、この結果を元に公園利用の「マスタープラン」が1974年に提出されたのです。現在、公園内の全ての活動はこの「マスタープラン」に基づいて運営されています。このプランによるとアルゴンキン公園の目的とは「自然と文化的特徴の保護、ウィルダネス及び、自然環境内でのローインパクトなレクリエーションをする場の提供、公園がこの地域に貢献する経済的、文化的効果の持続と助長。」とうたわれています。 公園の「多目的利用」を位置づけたマスタープラン この「マスタープラン」でも林業は継承されましたが、自然環境を損なわない様に林業及び、レクリエーション活動が出来る「多目的な公園」の位置づけがはっきりとなったのです。このプランの大きな特徴は先ず、公園内を用途により以下の6つにゾーン分けしている事。次に実際に公園内での木材の伐採を従来の許可制から州政府の公社1社にし、完全にコントロールした伐採にした事。そして、インテリアキャンプを入場制限制にしたり、グループサイズを9人にするなど新たなルールを施行した事などです。 この様にアルゴンキンの自然保護は、実は経済破綻に結びつく自然破壊の歴史があったからこそ、「自然を保護しながら、多目的に有効に利用し経済効果も持続させる」という発想が生まれたのです。 *開発ゾーン(公園の3%)と自然環境ゾーン(公園の2%) 国道60号沿いのオートキャンプ場、ハイキングコース、ピクニックエリア 宿泊施設など入園者が多く利用する施設があり、今後も利用価値のある施設を作り開発していくエリアとそれに併設する自然環境を出来るだけ保つ為のゾーン。 *ウィルダネスゾーン(公園の12%) 4ヵ所のエリアがあり、南部オンタリオを代表する生態系を出来るだけありのままの姿で保存する為のゾーン。伐採、道路、モーターボートなどは一切禁止で、山火事も生態系の一つと捉え消火活動はしないエリアでもあります。 *自然保護ゾーン(公園の5%) 公園内88ヵ所に散らばる、地理的、生物学的に重要なエリアで、今後さらなる研究が必要とされるゾーン。 *歴史保護ゾーン(1%) 公園内に48ヵ所ある、19世紀に作られた農場、レンジャーキャビン、キャンプ地などロギング(伐採)時代を物語る跡地を保護するゾーン。 *リクリエーション・活用ゾーン(77%) このゾーンだけが木材の伐採が可能なエリアですが、カヌールート、ハイキングルートなども共有しているので、こうしたエリアや湖からかけ離れたエリアに限られています。 |
松の原始林とパイオニア ![]() 当時伐採されなかった松が今も公園内に点在している
マスタープラン |
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| Editor: Akemi Nishimura, Katsu Sakuma Illustrator: Akemi Nishimura Special thanks : Ministry of Natural Resources, The Friends of Algonquin Park , Ontario Parks Photo credit: Ministry of Natural Resources, The Friends of Algonquin Park, Katsu Sakuma References: "Recreational Fishing Regulations Summary 2002" by Ministry of Natural Resources, "Canoe Route Map" by The Friends of Algonquin Park |
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