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ONTARIO OUTDOOR ADVENTURES |
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![]() ![]() AUTUMN 2003 Backyard |
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| 祝典の季節を迎える紅葉のアルゴンキン トロントの都会を後に高速400号線を北上し、農場を抜け11号線に乗り換えるとシムコー湖とカウチチング湖西岸に到達します。この辺りからゆっくりと標高も高くなり「カナディアンシールド」と呼ばれる岩盤地帯が始まります。セバーンリバーを渡る橋ではこの荒々しい岩盤がその顔を覗かせます。期待に胸を躍らせながらさらに北上を続けると、ムスコカ湖畔がちらりと見えそこで鮮やかに色づき始めた紅葉を垣間見る事が出来ます。間もなくハンツビルの町に到達し、ここで国道60号線に乗り換えます。ハンツビルは1869年ジョージ・ハント船長により開かれた町です。寄り道をし、町のメインストリートを抜けて見ると、歴史を感じる綺麗な町並みを楽しめます。 国道60号線をさらに東に進むと、アルゴンキン州立公園の西門に到着します。この辺りは標高も585mに達し、公園全体がドーム状の高原となり地形的な特徴となっていると同時に、5つの主要な川の水源地ともなっているのです。公園西部は標高が高い為「ウエスタンハイランド」とも呼ばれ、オンタリオ州南部に典型的なメープル(砂糖楓)の森と広葉樹林の北限ともなっています。様々な色合いの紅葉が深く色づき、どこまでも続く様は誠に荘厳です。メープルの森が炎に包まれた様に赤やオレンジ色に染まる中、所々に樺やアスペン、カラマツなどの黄色が混ざります。広葉の周囲には針葉樹林がとりまき、赤と緑のコントラストも格別です。今回のニューズレターでは、メープルの他にも紅葉を彩る様々な植物がある事を紹介しています。 公園内の国道60号線を進むに連れ幾つかのハイキングコースを訪れます。紅葉の季節に私達が利用するハイキングコースは、どこまでも続く紅葉の森と公園の広大さが展望出来る様なコースを選びます。各コースの長さや、自然環境、難易度も様々でお客様の体力や嗜好に合わせて選びます。東門の標高は約170mと下がりますので、西から東に進むにつれて自然環境も変化していくのです。公園についてのご案内やハイキングコースに関しては、最近改定された黄色いパンフレットをご覧ください。私達OOAのトップページからもこのパンフレットをダウンロードする(971KB)事が可能です。 公園周辺を去る前に立ち寄りたいのが、「ドーセット・ルックアウトタワー」です。公園西門の南西に位置するドーセットの村外れにある昔の火の見タワーです。こうした火の見タワーは、山火事を発見する主要な手段として公園内にも点在していました。始めは木製のタワーでしたが1920年代に鉄筋となり1960年代にはそのほとんどが役目を終え取り壊されてしまいました。現存するタワーはこのドーセットタワーと、公園内のビッグクロウタワーだけとなりました。幸運にもこの「ドーセット・ファイアータワー」は改築され、小高い山頂に建つ23.5mを誇るこのタワーは、280キロ四方を眼下に見渡せる展望台となったのです。紅葉の季節には絶対にお勧めのポイントです。 秋の季節は、アルゴンキンとその周辺にとって1年を締めくくる祝典の季節でもあります。皆様も是非、この特別な季節に私達と一緒に、森の神秘と収穫を感謝する食事、それに暖かいもてなしを満喫しては如何ですか? |
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ホリー ブレフゲン 両親の影響で幼い時から自然に親しむ。85年、スキーテレマーク社設立。オンタリオ・アウトドアー・アドベンチャーズ代表取締役。 1児の母でもある。 |
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| 紅葉ツアーで訪れたいアルゴンキンのルックアウト 紅葉の季節、アルゴンキン公園は真っ赤に燃え盛るメープルの森で埋め尽くされ、訪れる人々を魅了します。こうした光景を見るには、「ルックアウト」と呼ぶ小高い見晴らし台のあるハイキングコースを選ぶ事が必要です。今回は公園内とその周辺にあるお勧めの「ルックアウト」付きコース3ヵ所をご紹介します。 ルックアウト・トレイル 読んで字の如く、「見晴台」が売り物のこのコースは紅葉の時期ともなると利用者も多く人気の高いハイキングコースです。西門を基点に39.7キロ地点にあり、1周1.9キロメートルと比較的短く、1時間弱で回れる事も人気の秘密です。前半は緩やかな上り坂で赤や黄色に色づいたメープルの森の中を歩き、頂上手前で少し急になります。松林を通り展望地点へ抜けると眼下には素晴らしい180度の展望が開けます。標高525mで公園西部に広がる真っ赤に染まったメープルの森や、ツーリバー湖やリトルロック湖が望めます。後半は右手に紅葉の景色を見ながら暫く岩場の上を歩き、下り坂となりメープルの森へと戻っていきます。見晴台となっている岩場は崖でもあるので、十分な注意が必要です。このコースを一周すると、アルゴンキン公園の地形の成り立ちや、地質が分かる仕組みになっているのも大きな魅力です。 センテニアルリッジ・トレイル 西門を基点に37.6キロ地点にあり、1周10キロメートルで約6時間かかるので1日必要ですが、眼下に広がる紅葉の森を見ながらゆっくりお弁当を食べたり、休憩をしたりとゆっくり紅葉を楽しめるという点では贅沢なコースです。コースは山の西側斜面に続く5ヵ所の岩場になった展望台を通り抜けるので、常に公園西側を望み、紅葉を眼下に見ながらのハイキングが可能です。標高が高くなるに連れ、遠くの景色が広がりその景観は公園随一と言う人もいる程です。コース後半の眼下にはホワイトフィッシュレイクが広がり、その奥に続く川やツーリバー湖も望め湖岸に広がる紅葉もまた格別です。コースの最高地点は560mで、スタート地点からの標高差は170mと少ないですが、コース全体に登り下りが多いので、合計の標高差は360mになります。コース上もぬかるみや足場の悪い所がありますので、健脚向きのコースです。しっかりしたハイキングシューズに、登山用の身支度が必須です。このコースは1993年公園100周年を記念してオープンしたコースなので比較的新しく、一周すると公園の制定に寄与した人々や、歴代の園長、多くのリサーチに関わった人々など公園の歴史に貢献した人々を知る事が出来ます。 ドーセット・ルックアウトタワー アルゴンキン公園の西門を出て、ドワイトの村を通り35号線を15キロ程南下した地点にドーセット(Dorset)の小さな村があります。この村を見下ろす山の頂きに高さ30mの展望タワーがあり、紅葉の時期ともなるとレイクオブベイ湖畔を眼下に360度紅葉が見渡せる人気のスポットとなっています。麓のレイクオブベイから140m登った山頂に建っているので、800平方キロの範囲を見渡す事が可能です。現在のタワーは払い下げられた軍事用のレーダータワーを1967年に展望タワーとして改築した物ですが、1961年まではこの場所に周囲の山火事を見張るファイアータワーが建っていたのです。飛行機が代頭する1950年代まではアルゴンキンを始め、この辺りのあちこちにはこうしたファイアータワーがありレンジャー達の重要な仕事になっていたのです。アルゴンキン公園のビジターセンターにはファイアータワーの模型が展示され当時の様子を知る事が出来ます。 |
ルックアウト・トレイルの展望台 ![]() センテニアルリッジ・トレイル ![]() ドーセットタワー ![]() タワーからの眺め |
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| アルゴンキンの森の王様ムース アルゴンキン公園に棲息する野生動物の中で、最も良く出会え人気の高い動物と言えばやはりこのムースでしょう。発情期でもある秋になると、立派に生え揃った角を持ったオスのムースは「森の王様」と呼ぶにふさわしく、メスと一緒にいる事を目撃する事もしばしばです。今回はこのムースの生態をご紹介します。 ムースは掌の様に広がる平たい角をオスが持つ事から和名「ヘラジカ」とも呼ばれ、最も大きい偶蹄目、シカ科の動物です。オスは体重500キロ、肩の高さは2mにもなり、秋口には立派な角が生え揃います。メスはオスより一回り小さく、角はありません。大きな体には圧倒されますが、その細長い顔と大きな目に大きな耳はどことなく愛敬があります。食料は主に木の葉や枝を1日に約20キロ程食べ、Mooseの語源もアルゴンキン語の「Twig Eater(小枝食べ)」から来ていると言われています。夏になると湖や湿原に生えるスイレンやコウホネ、蒲などの根を好んで食べます。普段木の枝や葉ばかりを食べ塩分が不足しているので、塩分を多く含んだ水草の根を食べる事で補っているのです。カヌーツアーをしていると、体までどっぷり水に浸かりながら、一心にこうした水生植物を食べている彼らに出会います。食料の極端に少なくなる冬には、枝やスプルース(もみ)などの松葉を食べて餓えをしのぎます。夏と冬とでは食料が全く違う事は彼らの残した糞を見ても良く分かります。冬は2cm位の細長いウサギの糞の様にコロコロし、夏にはウシの糞の様になり同じ動物の糞とは思えない程です。雪解け後の春先5月〜6月になると、極端に不足した塩分を補う為国道沿いの水溜まりにやって来ます。冬の間道路にまいた凍結防止の塩を舐めに来るのです。この次期になるとアルゴンキンの国道沿いではほぼ100%ムースを見る事が出来る程です。しかしながら、この次期はムースと車の衝突事故も増える次期で、毎年10等前後が車の犠牲になってしまいます。 森の王様と呼ぶにふさわしい「ラック」と呼ぶオスの立派な角は毎年生え変わります。春先から生え始め、完全に成長するまでベルベット状の皮に覆われ、秋口に皮が剥け冬になると抜け落ちます。大きな角では両方で25キロ、幅1mにもなります。10月になると「ラット」と呼ぶ発情期になり、大きな角と鳴き声でメスを引き付けます。オスは「グワンク、グワンク」と咳込む様な音を出し、メスは「モー」とウシの鳴き声に似た声で答えます。メスは「カウ」、オスは「ブル」と英語で呼ばれる所以です。以下をクリックすると彼らの鳴き声が実際に聞く事が可能です。時折メスを巡ってオス同士がかち合う事がありますが、大抵角の大きさで勝負が決り実際の闘いになる事はあまりありません。交尾を終えるとオスはまた単独行動となり、メスは5月に1〜2頭の子供を産みその後1年間一緒に行動を共にします。子供を産む場所は小さな離れ島や岬を選び、オオカミなど外敵から身を守れる場所を選びます。ムースは泳ぎが得意なのもこうした理由からなのです。 高さが2mもある彼らはその脚も長く、ウシ程の大きな体では想像もつかない程素早く、かつ静かに走る事が可能です。 また長い脚のお陰で深い湿原や、雪深いアルゴンキンの森を自由自在に動き回れるのも、森の王様と言われる所以です。 ムースの鳴き声を聞くには以下のどちらかのファイルをクリック下さい。(リアルオーディオの再生プログラムがパソコンにインストールされている方はファイルサイズの小さいrmファイルをお勧めします。) WAVファイル475KB rmファイル47KB 最後に、アルゴンキンのムースで特筆するべき事は、1970年代を境にそれまでオジロジカで占められていたアルゴンキンが、現在のムースに代頭された事でしょう。1960年代まではアルゴンキンと言うと「野生のシカを見に行く」という事でしたが、森の成長と厳しい冬によるシカの激減などを理由にムースが代頭し、現在はアルゴンキン公園内には約4000頭が棲息しています。詳しくは2001年冬号のニューズレターをご覧下さい。 |
![]() 立派なラックを付けたブルムース ![]() ハイキングコースを横切るカウムース ![]() 2ヶ月位の子供を連れたカウムース ![]() 今ではムースはアルゴンキンの代名詞 |
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| アルゴンキンの紅葉を彩る影役者達 アルゴンキン公園の紅葉を占めるメープル(砂糖楓)の森や、紅葉の仕組みに関しては2001年秋号でご紹介しましたが、公園内でハイキングをしたり、車窓から紅葉を眺めたりているとメープル以外にも紅葉を引き立てている植物に気づきます。今回はメープルの紅葉に彩りを加えるこうした植物をご紹介します。 タマラック(カラマツ)/Tamarack 北米原産の針葉樹の中で唯一落葉する面白い種類です。湿原の多いアルゴンキンではパイオニア植物として最初に育つ樹木で、湿原の回りや川沿いに群生しています。養分の少ない湿原で、根を流れのある水際まで張る事で、川床に堆積した養分を吸収し成長しているのです。こうして十分な養分が得られるので、通年葉を付ける必要がないので針葉樹でも落葉するという訳です。秋になると放射状に付く松葉が、金色に黄葉し、赤やオレンジ色が主のアルゴンキンでは一際目立つ存在です。展望台から眺めると、湿原の際はタマラックの金色で縁取られ、その直ぐ後ろに深緑のスプールスの森が植林したかの様に並び、そして赤いメープルの森が広がり、そのコントラストは最高です。 レッドオーク(樫の木)/Red Oak オークの種類は通常暖かく乾燥した南部地域に多く自生しています。アルゴンキンで見られるレッドオークはその中でも北限に自生する種類と言えます。アルゴンキンでもあまり多くは見受けませんが、標高が低い東部により多く自生しています。夏の間はあまり目立ちませんが、晩秋になると紅葉が終わりかけたメープルの森で、鮮やかな赤色の葉を際立たせています。アルゴンキンの西側では、南西向きの日射条件の良い岩場などのハイキングコース沿いで、時折見る事が出来ます。北限でしかも条件的には厳しい西部で、少しでも有利な条件を探し真っ赤に色づいた葉を見る度に応援してあげたくなる木です。 ピンチェリー・チョークチェリー(山サクラの一種)/Pin Cherry , Choke Cherry 両方とも10m前後の低木で、開けた日射の良い場所を好みます。ピンチェリーは比較的乾燥した高い場所を、そしてチョークチェリーは湿原など湿った場所に多く見受けられます。夏には赤い小さな実をつけ、秋には黄色〜オレンジ色に紅葉します。公園内をハイキングしていると、開けた湿原や岩場でポツンと紅葉している彼らを見かけます。 スタッグホーン・スーマック(ウルシ)/Staghorn Sumac アルゴンキンでは見る事は出来ないが、ナイアガラ〜トロント周辺の道路に沿って鮮やかな赤やオレンジに色づき、頂に真っ赤で細長い実を付けたユニークな形をしたな低木の群落で一際目立つ。頂きの赤い実を良く見ると、ベルベットに覆われ小さな実の集合体である事が分かる。このベルベットに覆われた実をシカの角に見立てたのが「スタッグホーン」の由来である。形や紅葉の色は日本のウルシに良く似ているが、頂に赤い果実を付けるこの種は北米東部だけにしか自生していない。「ウルシ」というと日本では漆器とかぶれに代表されるが、こちらでは果実に多く含まれるタンニンを使い皮をなめしたり、インクの原料に使われた。また、実をすり潰しゼリーにしたり、煮沸しするとレモンの味がする事からレモネード代わりに飲用された。この種はかぶれ無いが、別種のポイズン・スーマックはかぶれるので要注意。(このニュースレターの最上段の挿し絵がスタッグホーンスーマック。) |
![]() タマラック ![]() レッドオーク
ピンチェリー ![]() 赤く色づいたスーマック |
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| Editor: Katsu Sakuma Special thanks : The Friends of Algonquin Park , Ontario Parks, Photo credit: Ontario Parks,The Friends of Algonquin Park, Ontario Tourism, Masatoshi Akita, Katsu Sakuma References: "Mammals of Alqonquin Provincial Park" by The Friends of Algonquin Park,"Tree of Algonquin Provincial Park" by The Friends of Algonquin Park, Voices of Algonquin Park by The Friends of Algonquin Park |
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| Backyard バックナンバー 01 Winter | 01 Summer | 01 Autumn | 02 Winter | 02 Spring | 02 Summer | 02 Autumn |03 Winter | 03 Spring | 03 Summer |
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